美味しい料理にはこだわりの食材を使いたい・・・
お客様に安心してお料理をお楽しみいただけるよう、農薬を使わずに自家栽培した野菜を使用しています。
旬の食材をふんだんに用いたお料理で、皆様をおもてなしいたします。
山形の四季をお楽しみください。

早春
山菜が芽を出します。コゴミ・キノメ・タラノメ・フキノトウ…おひたしによし。天ぷらによし。
まだまだ寒さが残りますので熱い呉汁(豆汁に味噌を入れたような味の汁)をお出しします。
春〜初夏
くれない苑の土手の竹林の筍が顔を出します。
この筍とみがきにしんの「にしん汁」
畑のウドのクルミあえ。アマドコロ・ワラビ・山ブキなどのおいしい時期です。
夏
山形の夏は暑いです。二年前まで日本最高温度の記録を持っていましたが熊谷にぬかれました。
残念?
この暑さをふきとばす名物「いるか汁」(ゆるか汁ともいう)とれたてジャガイモとインゲン、それに塩クジラを入れた汁です。それに冷したナスのつけ物「ペソラ漬」(ペチョラ漬)。
枝豆をつぶした「ずんだ」の香りのよさはくれない苑でとれた枝豆「湯上り美人」という品種ならではの味なのです。
初秋
暑さも治まり、秋の気配と共にアケビが出てきます。
山形ではアケビの皮を食します。にがみのある味は大人の味。
食用菊も山形の味、きざみクルミをかけて食べるとなおいっそう味深いものです。
秋
いよいよイモ煮の時期。60代の私どもの小学校時代には、秋の学校行事にイモ煮会とイナゴ採りがあったものです。
イナゴの甘露煮は山形の名物ですがちょっと敬遠されますよね。秋のきのこの代表は舞たけになめこ。勿論まつたけもおいしいですが、料理の仕方で舞たけとなめこは特別に豊かな味を持っています。
初冬
冬支度。畑の作物をすべて保存するために工夫をこらします。
おみづけ・青菜づけ・ヤーコンのかす漬・大根の12Kづけ等々のつけ物にするのがひとつ。発泡スチロールの箱などに入れたり、暖かい所に仕舞うのもひとつ。春まで保存したい大根やネギなどは畑にうめておくのです。身体の芯から暖まる「納豆汁」の季節です。
厳冬
しんしんと冷えるこの時期、保存してあった大根を凍らせて干した「しみ大根」のおいしい時期です。塩シャケとしみ大根をかす煮にしてお出しします。夏に採って乾燥させた「ヒョウ干」や「ゼンマイ」などの出番です。山形の冬は野菜をいかにして保存しおいしく食べるかの知恵の宝庫のようなものです。